星雲・星団のスケッチ
1. はじめに
作成:滝 敏美
2007年1月14日
天文に興味を持った最初から星雲・星団の観望がわたしの興味の中心でした.中野繁著「星雲星団の観測」(恒星社厚生閣,昭和41年発行)が愛読書でした.1980年代の後半からは,スカイ&テレスコープ誌の"Deep Sky Wonders"を愛読していました.
自作5cm屈折,自作10cm反射,自作30cm反射を使って30年以上ずっと星雲・星団を見てきました.これは単なる観望で,簡単なメモを残してはきましたが,詳細なスケッチするようなことはしていませんでした.
ロジャー・クラーク著「星雲・星団の眼視観測」("Visual Astronomy of the Deep Sky" by Roger N. Clark)を読んで,スケッチをしてみようと思い立ちました.自分の目でどこまで見えるかの限界を調べるおもしろさがあります.むかしに比べて星雲・星団の眼視観察はずいぶんやりやすくなったと思います.その理由を以下に挙げてみましょう.
(1) 星図用ソフト
スケッチをするには,まず背景の星を記入しなければなりません.背景の星が多い場合は,それを正確にスケッチするのは大変です.でも,星図用ソフトを使えば,背景の星を自分で記入する必要はありません.事前に星図用ソフトで背景の星をスケッチ用紙に印刷しておけばよいのです.スケッチするときに,実際に見えるさらに暗い星を記入したり,見えない星を消したりすればよいのです.この方法を使えば,天体の位置や大きさを正確にスケッチすることができますし,スケッチする時間を短縮することができます.
(2) スキャナーと画像処理プログラム
デジタル・スキャナーを使えば,ネガ(白地に黒鉛筆でスケッチ)作成したスケッチをポジに変換でき,実際に見たイメージにひじょうに近いスケッチができます.
(3) 星図
星雲・星団の観望にはよい星図が必須です.最近は使いやすい星図を米国から簡単に購入できます(Amazon.com).
わたし自身も星雲・星団観望用に星図を2つ作成しました.
(4) 広角接眼鏡
星雲・星団の観望に広角接眼鏡はすばらしい威力を発揮します.わたしは見かけ視界65度のTeleVue Wide Fieldを愛用しています.わたしは使用していませんが,各種のフィルターも星雲の観望にはひじょうに有効です.
(5) ドブソニアン架台
星雲・星団の観望にはドブソニアン架台が最適です.暗い観測場所を求めて大口径の望遠鏡を持ち歩くにはドブソニアン架台に勝るものはないでしょう.
星雲・星団の観望を楽しみましょう.
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